鍼灸 事例紹介

来院までの経過

5年前に坐骨神経痛になり、腰の痛みや右下肢の痛みシビレが出始めた。脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニアもある。ブロック注射や湿布、痛み止め、整体などで対処してきたがちゃんと良くなっている感じがしない。立ち座り、しゃがんでものを取ることがつらくなってきた。

来院時の状態

腰の痛み、右臀部〜右スネ外側、足先にかけて痺れ。椅子からの立ち上がり、しゃがみ動作で強い痛みが出る。
お体をチェックすると特に股関節の硬さが目立ち、両肩も硬い。夏なのに足先の冷えも目立つ。状態とこれまでの経過から回復までの期間がかかると思われた。

経過

１回目
股関節の硬さを解消していくことが重要と考え、主に足のツボに鍼施術。両肩の硬さも影響していると思われるため手足のツボを使用して施術を行う。

２〜5回目
日常の痛みは大きな変化なし。
施術後はやや痛みや動きが楽になる。お体をチェックすると動く範囲が改善していたり、硬かった筋肉が柔らかくなっている。

6~11回目
施術に加えて、ご自宅での体操をお伝えする。
施術後３〜４日、痛みが楽なことが多くなってきた。長時間座った後に立ち上がると痛むが、痛みは少なくなっている感じはある。
出かけたり用事で少し無視な姿勢が続くと痛みが出てくる傾向がある。

12~13回目
時々痛みは出るが2時間座っても大丈夫。概ね調子が良い。足裏の違和感は残るが、立ち座りやしゃがみもほぼ問題ない。

院長より

状態が良くなってきていたので順調に経過している、、と思っていましたが、患者さんとしては「治りが良くない」「ストレスが減らない」との思いがあったようです。
経過が良いと思われていただけに、患者さんの状態や希望の聞き取り、汲み取りをしっかりすることの必要性を気づかせていただいた症例です。