鍼灸 事例紹介

来院までの経過

半年ほど前から左股関節〜太ももの前側に痛みを感じるようになった。歩く時、左脚で踏ん張る時、立ちしなや歩き始めに特に痛みを感じる。
痛みがほとんど出ない日、足を引きずりながら歩く日と痛みの出方はまちまち、思い当たる原因は無い。歩いていると段々痛みがマシになることもある。
整体に通っていたがいまいち効果を実感できず、当院を見つけて来院。

来院時の状態

左のそけい部から太ももの前外側に痛みや違和感あり。特にもも上げがしにくく上げ下ろしに痛みを感じる。左脚を内捻りにしていないと立っていられず、左脚の片足立ちは怖くてできない。背中の下部〜腰にかけて硬さが目立つ。時々ギックリ腰になるが、今は腰の痛みは無い。

1回目

腰〜股関節が硬くなって、股関節〜体幹（腰や背中）の安定性が低下していると考え、腰〜股関節を緩めるため、スネと腰に鍼を施術。
施術後はもも上げが楽になり、左脚に体重がかけやすくなる。7日ごとに施術。

2〜３回目

左股関節の硬さが取れにくく、念の為整形外科受診を勧める。レントゲンで左股関節の変形が見られるとのこと。
施術後3日くらいは痛みが残るものの、痛み方が楽になってきている感触があるので、引き続き経過を見ながら鍼灸施術を行う。

4〜７回目

痛みはゼロではないが、外出しても大丈夫になってきた。腰の痛みも時々あるがなんとかなっている。左股関節は深く曲がられるようになってきた。状態の安定を目的に腰に灸施術を追加。

8回目〜13回目

仕事や家事が忙しかったり寒さが強くなると痛みがぶり返すこともあるが、おおむね２〜３週間に一度の施術で悪化せずに済んでいる。家族旅行にも行けた、とのこと。

院長より

痛みの強さと股関節の動きの状態から、骨や靭帯など器質的問題が疑われました。状態をはっきり認識、共有することで施術方針や普段のケア（セルフケアや動き方の注意点など含める）を明確にできたことが効果があった要因だと思われます。現在は３〜４週間を目安にケアを継続中。