鍼灸 事例紹介

来院までの経過

数年前に胸椎の手術をしてから腰や股関節の痛み、だるさがあり、すっきりしない症状が続いていた。

1ヶ月くらい前から、特に右股関節の痛み、左腰〜背中のしびれ感、足裏の違和感が強くなり、立ち上がり時と歩行時に痛み、ふらつき感を感じる。股関節は寝返りでも痛む。

20分程度の歩行でも痛みが強くなり、不安感が強くなってきた。

当院に通院されている奥様の紹介で来院。

 

来院時の状態

まっすぐ立ててない感じがする」「つまづきそうで怖い」とのこと。
立ち上がり、歩行、寝返り等、ふとした動きで腰や右股関節に痛みが走る。
左腰〜背中は感覚が痺れている感じがずっとある。
足裏の違和感（分厚い感じ）も感じている。
臀部の筋力低下、仙腸関節の硬さ、肩〜背中の筋緊張が目立つ。

足裏の違和感は取れにくいため、腰と股関節の症状改善に重点を置いて施術を進めていく。

 

経過

１回目

背骨周辺〜骨盤の硬さが目立つ。当面はこれらの硬さを緩めることを目的に施術。

手足と殿部のツボに鍼を行う。「体が少し軽くなった気がする」とのこと。

 

2〜4回目

症状に大きな変化なし。痛む場所が移動したり、股関節の痛みが強くなる日があるなど日によって変化する。

夜間のこむら返りが減っている。

足部の灸を追加。

 

5〜9回目

腰、股関節の痛みがかなり楽になってきて、歩きやすくなっていると感じる。

体のだるさも少なくなっているのが自覚できる。

左腰のしびれは残っており、足裏の違和感は変化なし。自宅での灸は続けている。

 

12回目

歩行時の股関節の痛みは無く、歩きやすくなった。

足裏の違和感は変わりないが、腰や体全体のだるさもなく、全体に楽になっている。

当面の目的が達成されたため、一旦施術を終了する。

 

院長より

手術歴や既往歴から時間がかかることが予想されましたが、３ヶ月弱の施術で改善されました。

当院の力が及ばず、足裏の症状は改善には至りませんでした。

症状がある部位だけでなく、関連が考えられる部位の施術を加えていったこと、ご自宅でのお灸を欠かさず続けられたことが奏功したと思われます。