鍼灸 事例紹介


歩行30分に2回休憩する腰の痛みだるさ

70代 男性
腰の痛みの場所を示す図

 

来院までの経過

30年ほど前のギックリ腰から腰痛と付き合っているが、2年くらい前から30分歩くのに1〜2回休憩が必要なほど、腰や太もも(左)がだる痛くなってくる。朝の洗面や台所の洗い物をしている腰がつらい。昔は整体や整骨院ですぐ良くなっていたがここ2〜3年はあまり効果がもたなくなっている。今後に不安を感じて来院。

 

来院時の状態

腰全体〜背中の下の張りが強く、硬くなっている。動きの確認では体を捻ったり前屈みは問題ないが、反らすと左腰に痛み、突っ張り、違和感、仰向けで足を上げると太もも裏のつっぱりがある。お墓の張り、固さも目立つ。食べ過ぎが続いて胃の調子も悪いとのこと。

経過

1回目
腰回り、太もも周りの緊張を緩めることで状態の回復具合を見ていくことにする。腰と太もも緩めるため、スネのツボに鍼をする。
腰を反らす動き、太もも裏のつっぱりが軽減する。
普段の座り方で気をつける点をお伝えする。

2回目
1週間後に来院。腰や太ももの硬さ、反らす動きなどは前回より良い感じだが、まだ痛みは感じる。
「昔、ぎっくり腰で鍼を受けたことがあり、その時は一回で治った。その時のような劇的な効果は感じない」とのこと。
全体のバランスを調える施術を加える。

3〜7回目
施術のほか、普段の過ごし方(座り方、歩き方ほか)をお伝えする。
左腰の違和感は残るが
「歩く感じが軽くなって、距離が少し伸びてきた」
「買い物に行っても、途中休憩がなくなってきた」とのこと。
腰やお腹周辺も硬さが減ってきている。

9回目
暑いので散歩をしていない。腰はだいぶ楽になったが、まだ芯が残る感じが気になる。朝の洗面所や洗い物はまだつらい。整形外科を受診されるとのことで施術を終了する。

 

院長より
状態が良くなってきていたので順調に経過している、、と思っていましたが、患者さんとしては「治りが良くない」「ストレスが減らない」との思いがあったようです。
経過が良いと思われていただけに、患者さんの状態や希望の聞き取り、汲み取りをしっかりすることの必要性を気づかせていただいた症例です。

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